編著者プロフィール

【日本語の大切さ】

日本に生まれ、日本語を話す父母に育てられ、日本社会という環境に生きていれば、大方の人は日本語を読み、書き、会話に不便を感じることはありません。喜怒哀楽は自然に口をついて出る言葉によって表現され、誰かに伝えられます。相手の意思、感情も言葉に載せて伝えられ、理解されます。これ以上幸せなことはありますまい。

しかし残念なことにこの言語的幸せは一生、欠けることなく続き得るわけではありません。一度聞いた言葉、目にした言葉のすべてが脳細胞にとどまり続けるほど人の記憶力は完全ではないし、強力でもありません。情報メディアとしての言葉数のほうも、だれもが実感するとおり、星の数ほど、浜のまさごほど存在します。

自分の趣旨、概念、想いをぴったりの言葉で表わそうにもなかなかうまくいかない、もどかしいというつまずきは誰もが経験しているはずです。慣用句だって、ことわざだって、和歌や俳句の断片だって、誰かの名言だって、日本語世界を豊かに彩る一方、ことあるごとに私たちの頭を悩ませます。

最適な言葉、表現を求めながら、今イチの類似表現、代用的言い回しで満足せざるを得ない場合もあるでしょうが、思わず快哉を叫びたくなるような神ワザ的フレーズに遭遇、自分に大満足を感じる場合もありましょう。言葉そのもの、あるいは言葉による表現、創作にはそうした奥深さがあります。

言葉の世界は宇宙の広がりを持ち、汲めども尽きない興味と喜びをもたらしてくれます。それを先人たちは言霊(ことだま)と呼び、言葉には力があると説いてきました。

語句数68万語の本書『類語玉手箱』は、そうした言葉のパワー、エネルギーに支えられ、編まれています。多くの方々と言語の妙を分かち合い、日本語の魅力、類語の面白さを共有できれば幸甚です。

【類語玉手箱 制作者・藤本直について】

プロフィール

映像翻訳を皮切りに広く翻訳活動に従事、以下のような訳書を出版しています。実際の翻訳文作成、多様な文章表現の必要から、30数年前に語句の収集、類語辞典の編纂に着手、源氏物語から新聞テレビ、現代若者語までを情報ソースに68万語句から成る現『類語玉手箱』を実現しました。『類語玉手箱』のさらなる進化、拡充、増補を目指しています。

翻訳書

類語辞典『類語玉手箱』の編著者藤本直が翻訳した出版書です。

book_16 『いつも時間がないA君と片づけられないBさんへ』
(幻冬舎2003年)
あなたに合った時間管理、空間管理をかみくだいて述べた一書。仕事も人生も3倍充実!
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book_15 『世紀の相場師ジェシー・リバモア』
(角川書店2001年)
株式市場に挑み、巨万の富を築いた男の伝説的物語です。
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book_14 『eダーウィニズム』
(七賢出版2000年)
欧米インターネットのすさまじい進化状況を跡付けています。
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book_13 『インフォワード文書コミュニケーション辞典』
(ベネッセ1999年)
『類語玉手箱』の内容の一部が掲載されています。
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book_12 『大失業時代を生き抜く7つの条件』
(七賢出版1998年)
厳しい経済状況下、個人としてどう生きるかが考察されています。
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book_11 『フランチャイズ・アドバンテージ』
(ダイヤモンド社1996年)
フランチャイズの利点と手法を述べた啓蒙の書です。
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book_10 『国際結婚とこどもたち』
(明石書店1992年)
国際結婚の現実を通して、日本社会の矛盾を描き出した労作です。
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book_09 『マネービジネス』
(朝日新聞社1990年)
世界金融資本市場の現状を分析し、将来を展望した金融の書です。
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book_08 『世界核戦略論』
(PHP研究所1988年)
アメリカの元国防長官R・マクナマラ氏の著作です。
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book_07 『毒殺は公開録画で』
(角川文庫1987年)
イギリス人作家によるミステリーです。
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book_06 『パワー・マネジメント』
(PHP研究所1986年)
企業経営に関する本です。
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book_05 『アメリカの経済誌[フォーブス]の診た日本』
(PHP研究所1984年)
長谷川慶太郎氏の解説が付された拙訳書です。
book_04 『ニッポン幻想』
(講談社1983年)
在日アメリカ人の心理を照らした文化人類学の書です。
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book_03 『石油謀略』
(TBSブリタニカ1982年)
原油生産の世界をえぐり出した本です。
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book_02 『ターニング・ポイント』
(グロビュー社1982年)
国弘正雄氏の英語インタビュー集の翻訳です。
book_01 『スモール・ビジネスの挑戦』
(PHP研究所1981年)
中小企業の将来性を論じた本です。
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